2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春先に出回るのになぜ夏ミカンと言うか

夏ミカンと聞くだけで、あの酸っぱさを連想して、ツバをゴクリと飲んでしまう人も多い はず。とはいえ、最近の夏ミカンは品種改良が進んでずいぶん甘くなり、滅多に酸っぱいミカンにお目にかからなくなってしまいました。 さて、この夏ミカンが出回り始める…

マスクメロンの網目の正体は?

最近はメロンの種類も豊富になり、夕張メロン、アンデスメロン、アムスメロンなどさまざまな品種が出回っています。 そのメロンの代表格は、なんと言ってもマスクメロン。そのトレードマークとも言えるのが、表面に盛り上がっている網目の筋です。 この網目…

紅茶も緑茶ももとは同じ

まったく香りも味わいも違う紅茶、緑茶、中国茶ですが、実は同じ茶の木から摘まれた葉が原料です。葉の中にある酵素をどの程度発酵させるかによって、種類の違うものができ上がります。 十分に発酵させてできるのが紅茶です。これは、摘んだ葉を棚に広げて干…

帝王切開の「帝王」って誰のこと?

逆子や胎児の頭が骨盤より大きい場合に行なわれる帝王切開は、今ではさほど難しい手術ではなくなりました。 しかし、その昔は、お産中に母親が死んだ場合に、やむなく開腹して胎児を救うという決死的な手術だったようです。 こうした帝王切開の起源は古く、…

蚊の口ばしは髪の毛のようなのにどうして人を刺せるのか?

この疑問に考えるためには、実際に蚊が刺しているところを、虫メガネで見てみることです。と言っても、あとでかゆいのでしゃくにさわりますが。 蚊の口ばしが、一本でなく二本であることに気づきましたか。一つは上唇で、二本の毛か らなっていて、その先は…

日焼けのあとがかゆいのはなぜ?

天ぷら油などが飛んで火傷したとき、赤く腫れてヒリヒリ痛み、水膨れになることがあります。やがて治ってくると、皮は茶色くなってむけてしまいます。 日焼けもこれと同じ。つまり、軽い火傷なのです。だから、日焼けのひどいものは火膨れになりますし、時間…

お風呂に入るときにつく体の泡は何?

体を流さずに、いきなりお風呂に入ると、体中に細かい泡がつきます。これは、毛穴や毛の間の空気がそのままお湯の中に持ち込まれて、それが温まって膨れて泡になったもの。 体を濡らして入っても、お風呂のお湯をかき回したりすると泡がつくことがありますが…

ツバメはなぜ去年の巣を覚えている?

前の巣を使うのは親ツバメ。 その確率は五〇~六〇パーセントと言われています。 ツバメは高いところから見た景色をちゃんと覚えているのです。なにしろ巣をつくるとき に、枯れ草の切れ端や泥の固まりを何十回も運ぶのですから、このとき巣の場所をしっかり…

なぜ汗かきや赤ちゃんばかりが蚊に狙われる?

同じ場所にいても、自分ばっかり蚊に刺されると嘆く気の毒な人がいます。これは、その人の思い込みではなく、科学的にも正しいこと。 蚊が人間を刺すとき、「これは腕だ、足だ、女の子だ」などと目で確かめてから吸うわけではなく、体から立ち上る何かを手が…

冷たいものを一気に食べると頭が痛くなるのはなぜ?

炎天下を歩いているとき、「かき氷」の看板は素通りできないもの。引き寄せられるようにお店に入って、「氷いちご」をほおばります。その冷たいこと、こたえられません。でも、 一気にかき込んでいると、そのうち頭がキーンと痛くなってきます。なぜでしょう…

なぜカツオだけ一本釣りで釣るのか?

カツオの一本釣りは、男の戦場。釣られまいとするカツオとの一騎打ちで、機械化された 現代に似合わない熱い血潮を感じさせられる漁法です。 カツオは二〇~二二度の水温が好きで、春から夏にかけて黒潮に乗って、南のほうから日本の近くまでやって来ます。そ…

レンコンの穴は何のため?

ハスは大昔から、大切な食べ物でした。根のレンコンだけでなく、種も食べられたので、 お米などと一緒に田んぼの中でつくられてきました。タンニンや鉄分を含んでいて止血作用があるので、すりおろした汁を飲むと、胃潰瘍や子宮出血、喀血などにも効き、また…

紙は木からつくるのになぜ「糸」偏か?

紙は今から千九百年も昔に中国で発明されましたが、それまでにも紙に似たものが使われ ていました。それは、絹の布です。 絹の布はその頃から着物の材料として貴重なものでしたが、筆で字が書けるので紙の役割もしていました。絹は、カイコがつくったマスか…

肘を打つとしびれるのはなぜ?

肘鉄を食らうのは痛いものですが、肘を机の角などでぶつけたときにも相当なもの。目の玉が飛び出しそうです。 これは、肘のところに神経の束が通っているためで、神経は体内のあちこちから、ちょうど木の枝が根元に向かって集まり、太い枝となり、幹となって…

厚い氷の下でも魚が元気に泳いでいられるわけは?

暖房をつけると、暖かい空気が上に上がってしまい、足下が寒いのはご承知の通り。お風呂を沸かして、表面が熱いからと入ったら、底はまだ水だったなんてことも経験済みでしょう。空気も水も、温度が上がると膨張して軽くなるので、上に上がる性質があるため…

茹で卵をすぐ水につけると殻がむきやすくなるわけは!?

茹で卵をむくのにも、ちょっとしたコツを知っていると知らないでは大違い。茹ったら、すぐ水につけると殻がむきやすいので覚えておきましょう。 卵の殻は、密閉されているように見えますが、ほんの少しですが空気が通っています。卵の内部には気室(気泡)があ…

トンネルの中の電灯はなぜオレンジ色か?

高速道路などのトンネルでは、オレンジ色のナトリウム灯が使われています。トンネルという異空間が、あの色でさらに不思議な雰囲気を醸し出します。見るものすべてオレンジ色。さっきまで緑色をしていたTシャツも、青いトレーナーもオ レンジに変わるのです…

果物は熟れるとどうして色が変わるか?

柿の実がたわわになっている田園風景は、昔ながらの日本の秋という感じで風情があります。毎年秋になると必ず色づく柿やミカン、どういう仕組みになっているのでしょう。植物には、緑色の葉緑素、赤・橙・黄色のカロチノイド、赤・青・紫色のアントシアン、 …