なぜ汗かきや赤ちゃんばかりが蚊に狙われる?

同じ場所にいても、自分ばっかり蚊に刺されると嘆く気の毒な人がいます。これは、その人の思い込みではなく、科学的にも正しいこと。

 

蚊が人間を刺すとき、「これは腕だ、足だ、女の子だ」などと目で確かめてから吸うわけではなく、体から立ち上る何かを手がかりに近寄ってくるのです。


その何かとは、まず水分。汗をかいて水蒸気が立ち上っている肌を、蚊は敏感に感じ取ります。そして、口や肌から出る二酸化炭素や乳酸。遠くからでもわかるので、近づいて人の体温を感じ取り、肌であることを確かめてブスリ。


というわけで、汗かきの人、体温の高い人は蚊に刺されやすいことになり ます。だから、新陳代謝の激しい体温の高い赤ちゃんは、攻撃の的です。

 

また、お風呂上がりや、運動した後も要注意。


睡眠中に、顔の周りを飛び回る蚊にはまったく閉口しますが、そのわけは鼻から出る二酸化炭素だったのです。


なお、同じように刺されても、やたらに腫れる人と腫れない人がいますが、繰り返し刺さ れていると、肌が慣れて免疫ができ、あまり腫れなくなるようです。