本の中にいる虫の独特な子孫繁栄法

ふと懐かしくなって、昔読んだ本を開けてみると、なにやら動くものが。 「おや、なんの虫だろう。まさか、シラミやノミでは?」と一瞬ギョッとさせられますが、 そうではありません。 これは、体長一ミリメートルほどで淡褐色をしているヒラタチャタテという虫です。

 

本の中にいることから、booklice、つまり本のシラミとも呼ばれています。とはいえ、人間に害 のある虫ではありません。 湿った暗いところが好きで、本のほか、机の周り、特に引き出しの中に多く見られます。

 

本のノリやカビを食べながら生きていて、卵は紙の間に生むのですが、その卵は、受精せずに幼虫になる処女生殖なのだそうです。 目につかないようでも、虫はこっそり、ちゃっかりと生きているものです。