2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
昆虫と言えば、その行動範囲は限られているように思われますが、鳥のように渡りをする種類もいます。 たとえば、アカトンボの名で知られるアキアカネ。平地の田んぼや池で六月末から七月頃に羽化した成虫は、体は黄色く、短い距離を低く飛びながら、しだいに…
マグロが黒潮に乗って関東沿岸に姿を現わすのは夏の終わり。それから、さらに北に向かい、重さが八キログラムにもなると、太平洋を横切ってアメリカ西海岸まで渡っていくのです。 その間、ずっと泳ぎっ放しというから恐れ入ります。泳ぐために生まれてきたと…
昔の人は、自然や身の回りのことから天気を予測してきました。「夕焼けは晴れ」「月が笠 をかぶると雨」といったものは今日でもよく知られています。 また、虫を観察する方法もいろいろ伝えられています。「アリが巣の出入口をふさいでいると大雨が降る」と…
雨上がりのクモの巣は、水の玉がキラキラ光ってそれはきれい。かわいらしいチョウや虫たちを捕る恐ろしい道具だということを忘れてしまうほどです。クモはこの糸をどのようにしてつくるのかと言うと、お尻に糸いぼというものがあって、そこにある出糸管から…
冷血動物とか変温動物とか言われている魚たち、でも体温がないわけではありません。棲んでいる場所の水温と、ほぼ同じくらいか少し高めの体温を持っています。 たとえばコイは、冬、水温が五~六度になると体温も五~六度になり、夏、水温が三〇度 になると体…
春から夏にかけて盛んに活動していた虫たちも、秋になると卵を産んで死んでいったり、 冬に向けて眠りにつく準備を始めたりします。 そんな中で、秋から初冬にかけてだけ地上に現われて活動するアリの仲間がいます。クロナガアリという種類で、雑食のアリが…
子供の頃は、よくタンコブをこしらえたものです。目の上にできたときは青あざができ、それは見られたものではありません。 でもよく考えてみると、タンコブは腕や足にはできず、 頭に集中していたようです。 さて、そのわけは? まず、タンコブの中身から考え…
気象状態が同じようであれば、朝日も夕日も太陽の明るさは同じはず。だから、これは目 の錯覚ということになります。 瞳は、周りの大きさに合わせて大きく開いたり小さくなったりしていますが、夜からの暗さに合っていた瞳に、朝日の光が急に飛び込んでくれ…
赤ん坊とか赤ちゃんとか、乳児を昔からこう呼びますが、うまくつけたものです。特に生まれ立ては真っ赤、まさに赤ちゃんです。因幡の白ウサギのように赤裸というくらいに赤いのです。 また機嫌のいいときは白くても、一度泣き出すと見る間に体中が赤くなるの…
エサをやるとよくわかりますが、コイの口はコイノボリそっくりにまん丸。歯などはどこにも見当たりません。飼い主によく慣れたコイが、人の指を口に入れて吸いついても痛くないのはそのためです。 ところが、コイはタニシやシジミが大好物で、これを与えると…