日焼けのあとがかゆいのはなぜ?

天ぷら油などが飛んで火傷したとき、赤く腫れてヒリヒリ痛み、水膨れになることがあります。やがて治ってくると、皮は茶色くなってむけてしまいます。


日焼けもこれと同じ。つまり、軽い火傷なのです。だから、日焼けのひどいものは火膨れになりますし、時間が経てば皮がむけてきます。

 

ところで、日焼けはなぜかゆいのでしょう。 それは、痛みとかゆみは兄弟のようなもので、痛みがうんと軽いときは、かゆく感じられるからなのです。


皮膚には痛みを感じる痛点があります。痛点をそっと触れると、ゾクゾク感じます。これがかゆみなのです。

 

やけどをしたり、蚊に喰われたときは、皮膚のすぐ内側の小さな袋が破れて中からヒスタミンというかゆみの成分が出ます。このため、痛さが強くないときはかゆみを感じるのです。


かゆみ止めには、ヒスタミンを抑える成分が入っています。かゆいときにかくともっとかゆくなるのは、かくことでヒスタミンの袋がさらに破れて、ヒスタミンがたくさん出るからだと言われています。