生まれ立ての赤ちゃんが赤いのはなぜ?

赤ん坊とか赤ちゃんとか、乳児を昔からこう呼びますが、うまくつけたものです。特に生まれ立ては真っ赤、まさに赤ちゃんです。因幡の白ウサギのように赤裸というくらいに赤いのです。

また機嫌のいいときは白くても、一度泣き出すと見る間に体中が赤くなるのも赤ちゃんの特徴。お風呂上がりも真っ赤です。

大人にだって、体の中でいつも赤い部分があります。体を見回してみればわかる通り、唇、口の中、舌、そしてあかんべをすると出てくるまぶたの裏です。

これらの部分は、普通の皮膚より、薄かったり、透明に近い状態だったりします。だから、皮膚の下を通っている血液が透けて見えるのです。


赤ちゃんの場合も理屈は同じ。お母さんのお腹に守られて育ってきたため、赤ちゃんの皮膚はまだ薄く、さくら貝のよう。外での生活が始まって、北風に当たったり、夏の太陽を受けたりしていくうちに、丈夫なたくましい皮膚に成長するのです。